日立造船と共同開発で放射線検査装置「アスカHTX-100」を発表

(株)テクノエックス(大阪市東淀川区)と日立造船株式会社(東京都品川区)は共同で、福島原発事故による放射性セシウムの連続測定ができるベルトコンベアー式の検査装置「アスカHIX-100」を開発し、6月より販売を開始します(予定販売価格:2000万円)。

開発の背景
本年2月28日、農林水産大臣が福島原発事故に対応した新たなコメの作付方針が発表されました。この中で福島県でのコメの作付に対して福島県内で生産されるコメの全袋検査を条件としました。福島県内で生産されるコメは約35万トンで、30kgの米袋に換算して約1200万袋に成ります。この為に短時間(1袋15秒程度)で大量のコメ袋を検査できるベルトコンベアー式の新しいセシウム濃度検査装置の開発が社会的使命として強く求められています。装置は農協や自治体に導入するために既に約30億円の予算が計上され、150台の検査装置が必要とされています。
既に国内では数社が開発を進めていますが、搬送技術やプラント建設に強みを持つ日立造船(株)と放射性セシウム分析装置の高い技術力を有しすでに食品メーカに数多くのセシウム検査装置を納入している(株)テクノエックスと共同で開発を進め最高水準の検査装置を社会に供給し、国民の食の安全と安心に寄与することが両社の使命と判断しました。

装置の概要
・厚生労働省の定める「食品中の放射性セシウムスクリーニング法」に準拠して米袋(30kg)を1袋単位で放射性セシウム濃度を測定し、基準値超過の有無を判定します。
・米袋のままベルトコンベアー上で自動連続測定と測定結果の印字ができます。
・米袋のバーコードの読み取り、計測、測定結果の印字、搬送などを含めて1袋の検査時間は15秒以内で完結します。
・すべて国産技術により開発され、汚染地域に対してもバックグランドに強い検出システムの採用により、小型、軽量化を達成しました。

20120605news 日刊工業新聞紙面はこちら(pdf)

装置仕様についてはこちらをご覧ください。

 

このページのトップへ